「かわいい訪問者?」の正体は…

A患者さんとべにおの出会い。
A患者さんは1型糖尿病で、定期的に病院にかよってきます。
30代の、肌が透き通るように白いとても綺麗な女性。
彼女との最初の出会い…
それは、5年ほど前にさかのぼります。

診察後のフォローを私が担当したことでした。

かわいい訪問者さんが、顔を見せに来てくれました。

医師から告げられて混乱

A患者さんは、最近、トイレの回数が多く、だるい。微熱も続いている。
膀胱炎症状のために来院されました。

採血の結果、彼女は「糖尿病の診断」を受けました。
「おそらく、インスリンの注射は生涯打ち続けなくてはいけないだろう」
こう医師から告げられた彼女は非常に混乱したようです。

糖尿病なんて年寄りがなるもんだし、私は太ってもいない。

頭の中が真っ白…

糖尿病と告げられ、今すぐ入院してインスリン注射をするなんて…

A患者さんの話を聴いてみると

「看護師のべにおともうします。少しお話をさせてくださいね。」
面談室の彼女は今にも泣きだしそうでした。

彼女の話を聴いてみると

彼女は最近仕事を辞めたことや不妊治療に膨大なお金がかかったことを話してくれました。

不妊の検査をしても特に問題はみつからないのに、妊娠しても流産してしまう…
こどもができないのは自分が悪い、といつも自分を責めている。
不妊治療がうまくいかないことで、夫婦仲がぎくしゃくしている。

料理が得意。
毎日ご主人の食事を作って仕事に送り出すことを大切にしたいとA患者さんは思っていました。

入院はしたくない

幸運なことに、外来担当は患者さんの気持ちを優先してくれるS医師。
取り乱してはいたものの、理解力のある彼女に入院する必要はないのでは?

入院は中止して、彼女の事情を考慮して外来で治療することになりました。

自分なら嫌なことも、病気なんだから仕方ないと、患者さんに押し付けることってありませんか?
お恥ずかしい話、私は新人のころ、患者さんは病気なんだから医療従事者の指示には従うべきだ、と思っていました。

約束通り、A患者さんは毎日外来に通院しました。

血糖コントロールのついたA患者さんはその後、自然に妊娠しました。

かわいい訪問者?の正体は…

そう、かわいい訪問者さんは、A患者さんの1歳になるお子さんのCちゃんです(^◇^)
お母さんに似て、目がぱっちり、色白のとてもかわいい女の子。

仕事の休みだったご主人も一緒に受診にいらっしゃっていました。
とても幸せそうなご家族。
この家族なら、どんな荒波が襲ってきても乗り越えられるんだろうな。

A患者さんのお土産は元気のもと

A患者さんが、特別な時にたべるというお菓子をお土産に持ってきてくださいました。
ここのお菓子は、Aさんの元気のもとなんですって。
糖尿病だからといって、甘いもはダメなんてことはないですもんね♪
病気と上手に付き合っていきたいですね。
A患者さんおすすめのお菓子は、とっても美味しかったです。
私も元気をもらいました!!

〇〇患者さんと距離を縮めるわざ5つ

  • 患者さんの話を聴く。
  • 私はあなたの味方。態度や言葉で示す。
  • 患者さんと話すとき、マスクはとる
  • 気難しい患者さんの時ほど、微笑む。
  • 患者さんのプライドを傷つけない。
  • いいところは褒め、悪いところは笑顔で軌道修正。