看護師28歳Hさんが職場の人間関係で悩んだ末につかんだ宝もの

Hさんは、ご主人がリストラで退職されたために、家族で親戚のいる地域に引っ越してきました。

ご主人の退職と、アパートの更新もあったので、思い切って新しい地域でやり直したかったそうです。

看護師のHさんはすぐに仕事が決まりましたが、資格のないご主人は、なかなか仕事が決まりませんでした。

ご主人にも新しい仕事が見つかった

Hさんが看護部長に相談したところ、ご主人に看護助手として就職してみてはどうか?との提案をいただいたそうです。
Hさんとご主人は同じ日に、同じ病院に就職することになりました。
ご主人は看護助手。
Hさんは看護師としての就職。
1歳と4歳のお子さんも病院に併設された保育室に通うことになりました。
毎朝、家族4人で通勤し4人で帰ってくる生活がスタート。
Hさんはまたご主人も就職が決まり、希望に満ち溢れていました。

Hさんは大きな病院で働いた経験は1年。その後はクリニックで働いていました。
しっかり働けるか、とても不安がありましたが、
幸い年齢の近いM先輩が手取り足取り、私をかわいがってくれました。
そのおかげもあって、とても楽しく充実して病院で働くことができました。

夫の試練…痛みって辛い

ご主人はHさんとは違う病棟に配属になりました。
看護助手は肉体的にかなりハードな仕事。
男性ということで年配の女性看護助手さんから、色々お願いされることが多かったそうです。
当時腰を痛めていたご主人。思うように動くことができませんでしたが、同僚に痛みのことは、伝えていませんでした。
ベテラン看護助手さんのなかには、ご主人に対し、怒りをあらわにするもいたそうです。
そんな人たちと働くことに疲れたご主人は、1ヶ月後退職されました。

歯車が少しづつ狂い始めた?

Hさんはパートとして 働いていましたが、
ご主人が仕事を退職されたので、正職員として働くことになりました。
今までと同じくM先輩が手取り足取り教えてくれ、夜勤業務もこなすSさん。
M先輩には本当に感謝していました。

病院は、24時間の保育室があるため、ママさんナースも多く働いており、
休憩時間は子供の話などで盛り上がることがとても多かったそうです。

仕事にも慣れた、Hさん。
他のスタッフとも仲良くなり、休みの日には、同僚(ママさん看護師)と一緒に遊ぶ機会が出てきました。
遊ぶと言っても、同僚の自宅で、看護師ママたちがランチをしながら話をしていることが中心。
他のママさんナースのお子さんは1歳~2歳。
Hさんの娘さんは4歳と1歳。
1歳の息子さんは問題ありませんが、4歳の娘さんは、他の赤ちゃんのような年齢の子たちと同じ遊びでは満たされませんでした。

わざとわがままを言って、他のみんなを困らせたり、小さいお友達に意地悪をしてしまうこともあったそうです。
そんな娘さんにHさんは強く叱ってその場を収めました。
Hさんは、日々の生活が忙しかったこともあって、つい上の子に厳しく当たってしまったこともありました。
今は、お友達に意地悪をしてしまう事の原因の一つは厳しくし過ぎたことだったのかもしれない、と
振り返っていらっしゃいました。

ママさんの会の中心はいつもM先輩。M先輩はリーダー的な存在でした。

ある時から、普段と同じように挨拶や、話しかけても、M先輩の反応がそっけなく感じるようになりました。
今まで親切にしてくれたM先輩でしたが、Hさんに対しての態度が急に冷たくなりました。

原因はこれだったのか…

「前も教えたでしょ、まだやってないの?」
私に聞こえるように自分の悪口を言っているのがわかりますとHさんは話されました。

何か先輩に失礼なことをしてしまったのか…
Hさんは考えましたが、わかりませんでした。

次第に、Hさんの体に変化が現れはじめました。
仕事に行こうとすると、足が震えます。
夜、仕事のことを考えると寝ることさえできなくなってしまいました。
それでも何とか仕事に行きますが、M先輩と一緒に居ると脈が速くなり、失敗しないようにしなくてはいけないという思いが
さらに、Hさんを追い込みました。

その頃のHさんは、ボーっとしてしまうことが多く、ミスが続きました。
このままでは、自分がダメになってしまうと思い、休みをもらうことにしたHさん。

1か月間、体調不良のために休みをもらったHさん。
もちろんその間、M先輩からの連絡はありませんでした。
「復帰も考えましたが、どうしても仕事に行くのが怖くなってしまいました。」
Hさんは退職の決断をしました。

最後、気持ちを奮い立たせて病棟に挨拶に行ったHさんですが、M先輩は視線を合わせてはくれなかったそうです。
お世話になっただけに、M先輩との関係を修復できずに辞めてしまったことで、もやもやした気持ちが続いたそうです。

退職後、体調が良くなったHさん。
Hさんは
「私の娘が、M先輩のお子さんに意地悪をしたことで、私を疎ましく思うようになったことを退職後に同僚から知らされました。
本当は、長い間働こうと思っていた病院だったので、残念ですが、今はやめられてホッとしています」とHさんは話してくださいました。

次の職場では、人間関係を深くしすぎないようにしようと思います。
もう少し体調が落ち着いたら、また働き始めようと思います。

看護師長べにおのまとめ

Hさんはとてもまじめで、一生懸命な看護師さんでした。
ちょっとしたボタンの掛け違いが人間関係に亀裂が入り、気が付いたときは溝が深くなってしまうことがよくありますよね。
一度人間関係が壊れてしまうと、なかなか修復することが難しいことが多いです。

看護師として患者さんと関わりたい!!と思っても、同僚看護師とのかかわりは、どこの施設、病院に行っても必ずあります。
他の看護師の協力がなければ、患者さんへの看護もうまくいかないこともあります。

自分を客観的にみる力も看護師には大切です。
M先輩たちの小さいお子さんと、Hさんのお子さんがうまく遊べるように関わることはできなかったのか?
振り返ると色々な成長のヒントが隠されているのではないでしょうか?
振り返ることで、今よりもっともっとすてきな看護師さん、素敵な女性になれると思います。

Hさんに質問をぶつけてみました。

Hさんの表情はとても明るくて、はつらつとされていました。
今回のことが、とても勉強になったそうです。

Hさんは、娘さんのことをもっと褒めて心を満たしてあげていればよかった…
そうすれば、4歳の娘さんも、もっと幼いお友達と楽しく遊べたりできたかもしれない、
と感じるようになったそうです。

自分がつらい思いをしたので、お子さんの気持ちにも気付けるようになったそうです。
Hさんは、M先輩や周りの看護師ママに気を使っていましたが、家族の大切さに改めて気付いたそうです。
「私には家族というかけがえのない宝があることに気が付きました。」という言葉が印象的でした。

今回の失敗を糧に成長されたHさんは、より素敵な看護師さんになること間違いなしです!!!

最近Hさんはクリニックでパート看護師さんとして働きはじめました。
ご主人もコンピューター関係のお仕事を始められたそうです。

同じ職場で充実して働ければ、それにこしたことはありませんが、今回は仕切り直しができて、よかったです。

そして、家族の大切さにも気が付いたHさん素敵です!!

Hさんご家族がこれからもずっと幸せでありますように。