グッドドクター1話。自閉症医師は使えないのか看護師目線で考えた

「小児外科は、コミニケーション能力が特に必要なんだから自閉症の医師が働くことは、無理」
他の医師からバッシングをされる中、小児科の研修医として勤務することになった山崎賢人さん演じる新堂湊医師。

一度、カルテを見れば完璧に覚えてしまう。感覚的な能力に優れているみなと医師。

実際のところは、アスペルガー症候群の医師はいますし、実際私も一緒に働いたことがあります。

アスペルガー症候群の医師はトラブルメーカー?

アスペルガー症候群は、コミニケーションや人との関わりに難しさを感じることがありますが、学力が高く興味や関心があることに力を注ぐので、1つの分野で飛び抜けた才能を発揮することがあります。

話をすると、何か噛み合わないな。コミニケーションがうまくいかないと思う医師のなかに、アスペルガー症候群の医師がいます。
凡人の私(とはいえ私は看護師です)が、そんな医師に病気について質問すると、専門用語の連発。説明が難しくて、理解することができません。

言い方が一方的だったり、口調がきついため、戸惑うこともありました。

でも、はじめは戸惑いますが、相手のことが分かれば、親近感が湧いてくることもありますし、こちらから歩み寄ることで人間関係が解決することも多いです。

問題は、看護師や医師とうまくいったとしても、患者さんやその家族からの苦情が出やすいという事は実際よくあります。

病状説明をするとき、医師の好きな電車に例えたり、寝たきりの患者さんに「お友達に会いに行って話をしましょうね」なんて、現実離れをするような話をしたら・・・
「この医師は大丈夫なのか?」と不安を持たれてしまいます。

特に、命を預かる医師。患者さんや、家族に病状や治療をわかりやすく噛み砕いて説明しなくてはなりません。
相手の気持ちを理解することが苦手だと、相手に合わせ他説明ができません。
自分中心の考えが、トラブルをおこしやすいのです。

みなと医師のここが好きだ

みなと医師は小さい頃から小児科医に憧れ、医学部を首席で卒業して東郷記念病院で働き始めます。

入院中の子どもの名前や、医師や看護師の名前、年齢を本人に会うから前から覚えているほど準備は万全です。

4歳のときに横紋筋肉腫を発症した男の子。もうすぐ退院できると思っていた矢先、再発がわかります。
横紋筋肉腫とは、(おうもんきんにくしゅと読みます)0~9歳の子どもに発症することが多い悪性の腫瘍です。

周りの大人が再発したことを隠しているにも関わらず、みなと医師は、あっさり再発したことをまさき君に伝えてしまうのです。

まさき君の辛い気持ちを考えると、事実を伝えることの出来なかった母親は、怒りをみなと医師や他の医師にぶつけます。

母親の気持ちを理解できない、みなと医師は周りから孤立します。

「まさき君には、今後一切関わるな」と上司から命令されるのです。

まさき君が、ある日腹痛を訴えます。
その病状からすぐに絞扼性イレウスを疑うみなと医師。
絞扼性イレウスは、(こうやくせいと読みます。)腸の血管を締め付けられるために、緊急手術が必要になります。

上司の間宮主治医(戸次重幸)は、接待ゴルフ中。みなと医師や、先輩医師の言葉に耳を傾けませんでしたね。

先輩医師は家族のクレームを恐れ、上司の間宮医師の命令に逆らうことができない、典型的サラリーマンタイプ。
自分が責任を負わなくて済むこと、穏便に済ませることを優先していました。

先輩医師は、「イレウスチューブを入れて様子を見ましょう」と提案しましたが、これは命の危険。
(イレウスチューブを入れて改善する場合もありますが、今回は手術をしなくてはいけなかったんです)
それこそ訴訟問題。
医療って、本当に迅速な判断が大切です。

目の前で苦しんでいるまさき君。「子どもの命を助けてほしい」と必死に涙を流して訴えて母親を目の前に、

「どうしても助けたい!!」と判断したみなと医師。
ベッドを手術室に移動させようとします。

はじめは、みなと医師に耳を傾けなかった浜口太郎看護師(浜野謙太)も、心を動かされます。

先輩医師にタックル。ベットから離れたすきに、みなと医師と一緒にまさき君をオペ室に運び出します。

ナースステーションでは、ベットを運ぶ姿をみて、「今日ってもう一軒オペあったっけ?」と話す看護師長。
状況に気づいて「待ちなさーい。勝手にオペ室に運ぶんじゃなーい!!!」というシーンは、
まるでコメディーですが、まさき君を想う熱い医療者の行動に、自然と涙が流れました。

これ、実際の医療現場ではありえません。

そんなシーンを見逃したあなた、こちらから観ることができます。


自閉症でも相手を思う気持ちは人に伝わるという証明。
大人になるとなんとなく忘れてしまうもの。人間は、1人として同じ人はいません。
同じ環境で育った兄弟でさえ、個性はまるで違うのです。

自閉症といっても、症状はそれぞれ。
みなと医師は、コミュニケーションがとても苦手な設定になっていますが、
ここまでいかなくとも、コミュニケーションに悩む人って多いと思います。

私も、今までコミュニケーションにはとても悩んできました。
看護師の新人時代は、先輩からいじめられることもありましたし、看護師長のいまだって、苦手な人はいます。

人は、それぞれ得意なことや、少し苦手なことがあります。
つい、ひとは人の出来ないことを責めてしまいますが・・・

いいところを褒めること、その個性認めたり、フォローできれば、職場はとても良くなりますよね。

私は「みなと医師って、小学校低学年の男の子がそのまま大人になったみたいだな」と感じました。

小学生の頃のピュアな心。
大人になるにつれ、周りの人に合わせて、自分の気持ちに嘘をつくことに慣れてしまう・・・

そんなことを繰り返しているうちに、自分自信の気持ちがわからなくなってしまう・・・

大人になって、周りと合わせることと、自分の意思が言えなかったり、自分の意思がなくなる事は全く別物。

ときには、周りが何と言おうと、自分の意思を突き通せるような、熱い気持ちが大切なことを思い出させてもらいました。

まとめ

グッドドクターはしっかり自分の意見を持つことの大切さを気づかせてくれるドラマ。

そういえば、私も子供の頃に、こんな大人になりたくない!!って思った大人になっているのかも・・・
ハッとさせられました。

自分の考えをしっかり持ったうえで、周りの人に歩み寄るコミュニケーションを心掛けたいものです。

ちょっぴり危なっかしいけど、面と向かって、命に向き合うみなと医師は最高です。

みなと医師の活躍は、私たち大人が忘れかけていた熱い気持ちを思い出させてくれる作品。

見逃してしまったかた、もう一度みたいかたは、FODから観ることができます。



最後のシーンで、橋口看護師がみなと医師に、やったねって表情で、握りこぶしを出しましたよね。
みなと医師が、じゃんけんと勘違いして、パーを出したのには、もう可愛くて胸がきゅんとしちゃいました。

第2話が楽しみで仕方ありません。